英語留学と言えば欧米やオーストラリアなど英語を公用語としているをイメージしますが、日本から近い国で公用語を英語としているのがシンガポールです。語学留学で滞在するのであれば、観光ビザで4週間までは滞在できますし、多民族国家でアジアで唯一、英語を公用語としています。
1800年代初頭にイギリスの植民地となりますが、1900年代中ごろに独立国家になりました。中華系、マレー系の人たちも多く留学やビジネスに来ており、英語以外にも中国語、マレー語、タミル語などが話されています。人口構成は中華系が7割近く住んでおり、マレー系、インド系の人々も暮らしています。ビジネスできている日本人も多くいます。犯罪率が低く、交通の便も良いため、安心して英語を学ぶことができます。基本的には中国語を使いますが、シンガポールでは中国語と英語のバイリンガル教育を行っており、ほとんどの人は英語を理解できます。一つの国で2つの言語の勉強ができるというのはメリットです。そして教育水準が高く、勉強熱心な学生も多い国でもあります。
一方、デメリットとして英語になまりが入っているというところです。語学学校の講師がなまりのある英語を話すことはないでしょうが、現地の人は中国語の発音をベースにした英語を話すので聞き取りにくいこともあるようです。英語を勉強しに行ったつもりの英語留学なのに、ほとんど英語を学ぶことができなかったという体験談もあるほどです。そして日本よりも物価が高い国です。逆に昨今の日本の経済力が東南アジアの国々に抜かれてしまっているとも言えるのですが、シンガポールに留学するのであれば物価は高いという点は念頭に置いておいたほうがいいでしょう。 英語留学として渡星するのは賛否ありますし、現地はシングリッシュという独特の英語を使われているという点は留学するうえで考慮しておいたほうがいいでしょう。シンガポール以外の国のビジネスで英語を使う際には、アクセントや文法の違いを意識して使う必要があります。ただ多民族国家ゆえにいろんな言語や文化を学ぶことができる、そして東南アジアでも非常に勢いのある国でもあります。外国から来る人が多いので、日本のように外国人を雇うということにも抵抗がありません。国内には日系や外資系の企業も多くあります。もし現地就職を考えて英語留学も兼ねているなら、シンガポール留学はとてもいい選択肢であるといえるでしょう。